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VSYNC(垂直同期信号)の意味を解説!apexやフォートナイトにどう影響するか紹介

昨今ゲームのなかでも、とりわけバトルロイヤル系のゲームが流行っています。一秒にも満たない瞬間的な操作ができるかどうかで、生き残れるかが決まりますよね。しかし、ここぞというタイミングで、モニターの画像が崩れてしまったり、止まってしまったりすることも少なくありません。

そのような時は、VSYNC(垂直同期信号)を設定すると解決できるかもしれません。ただし、apexやフォートナイトなどで、設定をオンにしておけば、必ず勝ち抜けるというわけでもありません。

VSYNC(垂直同期信号)とは

対戦型のゲームでは必ずといってもいいほど、オプション設定のひとつにVSYNC(垂直同期信号)があります。この機能や仕組みを知っておきましょう。

VSYNCの意味とは?

VSYNCは「Vertical Synchoronizing signal」の略で、直訳すると「垂直同期信号」という意味です。ゲームによっては、オプションに「ダブルバッファリング」や「適応型」、「高速」などとあります。いずれも垂直同期の方式のひとつです。

VSYNCってどんな仕組みなの?

VSYNCの設定をオンにすることで、映像を滑らかにすることができます。パソコンが出力するフレームレートと、モニターのリフレッシュレートを同期する機能があるからです。

フレームレートは、パソコンのグラフィックボード(GPU)が1秒間に描画できる回数で、単位はfpsです。いっぽう、リフレッシュレートは、モニターのディスプレイが1秒間に描画できる回数で、単位はHzです。このふたつの単位は必ずしも同じというわけではありません。

VSYNCでどんなことができる?

VSYNCの設定をオンにすることで、「ティアリングを」防ぐことができます。ティアリングとは、映像が垂直方向にズレてしまう現象です。これは、グラフィックボードから出力された映像を、モニターが処理しきれていないからです。つまり、「フレームレート > リフレッシュレート」の状態です。

一般的なモニターのリフレッシュレートは1秒間に約60回(60Hz)といわれていますが、性能のよいグラフィックボードでは200fpsという数値にもなります。また、垂直方向にズレてしまうのは、モニターが垂直方向に情報を処理しているからです。

デメリットについて

映像をスムーズに映し出すVSYNC(垂直同期信号)ですが、場合によってはデメリットにもなります。ここでは対策もあわせて解説します。

VSYNCのオンで生じるスタッキングとは?

VSYNCの設定をオンにしているのに、映像がカクカクしてしまうことがあります。「スタッキング」現象といいます。この場合は、先ほどのティアリングの現象と反対で、「フレームレート < リフレッシュレート」の状態だからです。

VSYNCをオンにすると、原則モニターのリフレッシュレートにあわせてフレームレートを下げます。しかし、フレームレート自体が固定値ではありません。映像処理の状況によりフレームレートが一時的に下がってしまうと、モニターに映像が届くまでタイムラグが生じます。画面がストップしたようになってしまうのです。

スタッキングを防ぐにはどうする?

VSYNCの設定をオンにしたさいに生じるスタッキング対策は、NVIDIA社やAMDが開発した「G-SYNC」や「FREE-SYNC」を有効にすることです。

・G-SYNC:G-SYNC対応モニターとNVIDIA製のグラフィックボードの組み合わせで使用可能。G-SYNC対応モニターには、「G-SYNC ALTIMATE」や「G-SYNC」、「G-SYNC Compatible」などがあります。

・FREE-SYNC:搭載に専用チップが必要なく、ライセンスフリー。対応モニターも多く、AMDとNVIDIAのグラフィックボードに対応。

apexやフォートナイトではVSYNCの設定はどうすればいい?

最後に、バトロワ系ゲームの代表格、apexやフォートナイトではVSYNCの設定をどうしたらよいのかご紹介します。

基本的にはオフがいい

VSYNCの設定をオンにするとスタッキングが生じやすくなるので、基本的にはオフにしておくことをおすすめします。オフにしておけば、グラフィックボードからのフレームレートは変わらないからです。

それでもスタッキングが生じるなら、グラフィックボードの性能をあげるとよいでしょう。

ティアリングが気になるならオンに

設定をオフにするとティアリングが気になる場合は、一度オンにしてもよいかもしれません。こちらの場合も、モニターの性能をあげることで解決することがあります。

使用しているグラフィックボードやモニターに合わせてVSYNCの設定を変えることが必要です。

「自動」設定やG-SYNC・FREE-SYNCも

リアルタイムの動きで勝敗がわかれるゲームでは、十分な性能があるグラフィックボードとモニターを用意すれば命取りになりません。しかし、いまいち性能がよく分からない場合は、VSYNCの設定の「自動」モードを試してみましょう。

それでもティアリングやスタッキングの現象にお悩みなら、やはりG-SYNC・FREE-SYNCも検討してみてくださいね。

まとめ

VSYNC(垂直同期信号)とは、グラフィックボードのフレームレートとモニターのリフレッシュレートを同期させる機能です。滑らかな映像でゲームを楽しむことができます。しかし、設定をオンにすることで、場合によっては画像が一瞬止まったようなスタッキングの現象が起きやすくなります。

とくにapexやフォートナイトなどのバトルロイヤル系のゲームでは、VSYNCの設定はオフにしましょう。また、グラフィックボードとモニターの性能をあげる、あるいはG-SYNC・FREE-SYNCの導入がおすすめです。

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かずさ
かずさ
ライブとフェス好きのガジェットライター。おすすめのイヤホン、サウンドバーなどガジェットの素晴らしさを多くの人に伝えていきます。 その他気になる曲の歌詞や音質、音域のことを調べたりしてます。 好きなアーティストはYUKI,椎名林檎、宇多田ヒカル、志村正彦、andymoriなどなど、、可愛い声のアーティストが大好物でやくしまるえつこさんの声が好きすぎています。最近はBishにハマってる。