2017年にサービスを開始した「スマセル(SMASELL)」は、ブランドや卸問屋から新品・古着にかかわらず直接服を取引することができる、アパレル専門仕入れサービスです。
今までファッション系の通販サイトは「店」と「客」の立場でしたが、スマセルはたとえ買い手が個人でも「ブランド」と「店」となることができます。
しかし、ブランドから個人が仕入れをすることは危険ではないのでしょうか?そこでこの記事では、スマセルが安心して個人が利用できるサービスなのかを口コミをもとに徹底調査します!最後にはスマセルの便利な使い方についても解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
スマセルは怪しい?口コミから見るスマセルの評判
一見、アパレルを扱うバイヤーにはスマセルが魅力的なサービスに見えますよね。しかし、基本的に早いもの勝ちのサービスなため、ユーザーは様々な不安も抱えているようです。ここではユーザーの口コミから、スマセルの評判について探ります。
流行りやトレンド商品は少ない
いくらブランドから直接仕入れることができるといっても、すべてが最新トレンドの商品とは限りません。
基本的にはブランドが抱えていた在庫や、少し時期の過ぎたものが取引されます。そのため、トレンド商品はほぼありません。あってもすぐに在庫がなくなってしまうようです。
商品状態の見極めが重要
スマセルに出品される在庫の中には、お店に並んでいたけど売れ残ってしまったものもあります。お客さんに触られたりお店でディスプレイをするなどにより、多少のほつれが発生してしまった商品もあります。
実際に利用した人も、品質の悪いものを掴まされてしまったなど嘆きの口コミが多く見られます。商品状態については商品ページに記載していますが、それ以上に目利きが必要になりそうです。
人気ブランドはすぐなくなる
流行りのものではなくとも、人気ブランドであればあるほどすぐに在庫がなくなってしまいます。たとえキャリー品であってもひとまず仕入れるという人がいるので、ほとんど早いもの勝ちになります。
しかし、古着であれば掘り出し物があるので、店舗のある古着バイヤーは古着から狙うようです。いずれにせよ、流行り物や人気ブランドの仕入れは難しいでしょう。
そもそもスマセルってどういうシステム?個人でも使えるの?
仕入れ、というと個人でできるイメージはありませんが、スマセルはどうやってブランドと個人での仕入れを実現しているのでしょうか?ここでは、スマセルの基本的な仕組みについて紹介します。
個人でも1点から仕入れ可能
アパレル業界では、各ブランドが在庫処分などの環境問題を抱えています。抱えた在庫が売れずに残ると、最終的に処分をしなければいけません。
スマセルは、処分したい在庫を個人単位での仕入れを可能とすることで、「サスティナブルファッション」というジャンルを確立しました。
個人単位なので、1点からでも仕入れができます。もちろん自分で着る用に仕入れても良いですし、フリマアプリでの転売も可能です。登録は無料なので、初期費用が抑えられるのも嬉しいですね。
運営会社を通してやり取りなので安心
スマセルでの仕入れのやり取りは基本的に運営会社を通して行われます。本来、仕入れはブランドと直接やり取りしなければいけません。しかしスマセルを利用すると、ブランドと直接やり取りしなくていいのでコミュニケーションでのトラブルはあまり起きません。
支払いもスマセル運営サイトを通したものになるので、個人バイヤーでも支払いトラブルが少なくなるのが助かりますね。
スマセルで仕入れる時の注意点
ブランドから個人単位で仕入れができるのが魅力的なサービスですが、1点からの取引ができない商品もあります。
自分のお店用に古着を仕入れ、販売する場合は別途「古物商許可証」が必要です。許可証がない状態での販売はたとえ実店舗がない場合でも不可なため、古着を扱う場合は注意しましょう。
【参考:「SMASELL MAGAZINE「「サスティナブルファッション」とは?具体的な取り組み例もご紹介!」」】
絶対お得に使いこなしたい!スマセルの便利な使い方は?
スマセルには様々なメリットとデメリットがあります。でも、スマセルのメリットを活かしてうまく使いこなすにはどうしたらいいのでしょうか?ここでは、スマセルを使いこなすためのヒントを解説します。
わざわざ探しに出なくても仕入れられる
スマセル最大のメリットは、サイトだけで目利きから仕入れまでが完結することです。
特にコロナ禍ではお店も閉まり、仕入れに行くことができませんでした。そんな時、スマセルは外出せずとも仕入れができるので、特に話題になりました。
フリマアプリなどネットを介した販売が盛んになっている今、仕入れ→販売まで全てネット上で完結できるようになるのはかなりコスパが良いでしょう。
気軽に出店も可能
スマセルでは仕入れる側(バイヤー)だけでなく、販売側(サプライヤー)になることも可能です。
出店費用は無料で、取引が完了したときのみ手数料が発生する仕組みなので運営コストが抑えられます。もしネットでの出店を考えているなら、スマセルで出店するという選択肢もありでしょう。
仕入れれば仕入れるほどお得に
スマセルの仕組みの一つとして、買い物をすればするほど会員ランクが上がる特典があります。会員ランクがブロンズ以上になると、一ヶ月に何度も使えるクーポンが手に入ります。
毎月の仕入額が上がると会員ランクも上がりクーポンの割引率も上がるので、仕入れれば仕入れるほどお得になるのです。バイヤー側としては非常に嬉しいサービスですね。
まとめ
スマセルは、アパレル在庫を処分したいサプライヤーとアパレルを仕入れたいバイヤーがマッチングする次世代型アウトレットモールです。
近年はフリマアプリなどでの個人取引も多くなり、アパレル個人バイヤーにはうってつけのサービスと言えるでしょう。もちろん、店舗を持っている方にもおすすめできるサービスです。
多少の目利きが必要になりますが、良いものを掴めるようになれば様々なジャンルのアパレルを取り扱うことも可能です。アパレル商品を安く仕入れたいのであれば、ぜひスマセルの利用も検討してみてください。