レッスンに通ってピアノを弾けるようになりたい!けれど練習用にアップライトピアノを買おうとすると、安くても40万円以上。練習時間にも気を使います。
そんなときに候補となるのが電子ピアノ!価格も手ごろで、ヘッドフォンを付ければ昼夜を問わず練習することが可能です。しかし、安いと言っても10万単位の買い物。失敗するのは嫌ですよね。この記事では、買ってはいけないと言われる電子ピアノを避けるポイントやおすすめの機種を紹介します。
もくじ
買ってはいけないと言われる電子ピアノを判断すべき3つのポイント
ここまでに、電子ピアノの種類や機能を紹介してきました。この項では、練習用に電子ピアノを購入するのであれば押さえておくべきポイントをお伝えします。下記のスペックがそろっていれば、買ってはいけないと言われる電子ピアノではありませんので安心して購入してください。
音の質と鍵盤をタッチした時の軽さ
本物のピアノと電子ピアノで、一番ギャップが出る部分です。
ここを押さえていないと、レッスンや発表会で弾くとき、練習の通りに弾けない…という事態になります。
①モデリング音源搭載
サンプリング音源だと、細かなニュアンスが表現できません。強弱やペダルの踏み加減を練習することができないため、本物のピアノで弾くときの感じが変わってしまいます。
②木製鍵盤・もしくはハイブリッド鍵盤
樹脂製の鍵盤はとても軽いため、これに慣れてしまうとアップライトやグランドピアノで弾こうとするときに強い音が出せません。強弱や細かなニュアンスを練習できるように、木製かハイブリッド鍵盤を選びましょう。
③機能はペダル付き・スピーカー4機以上、同時発音数64音以上
本物に近い音で練習するための必要な機能になります。特にスピーカーが4機以上ないと強弱を付けることができず、本物のピアノを弾く時の感覚と大分変わってしまいます。
打鍵した時の音や振動
電子ピアノの魅力の一つに、「ヘッドフォンをすれば昼夜を問わず練習できる」というものがありますが、打鍵した時の音や振動が激しいと、その音が騒音問題に繋がってしまいます。
家具としての色やデザイン
他の家具と色やデザインが合っていないと、そこだけ浮いてしまうかもしれません。無機質なものから、温かみのあるデザインや色まで選べるのも電子ピアノの魅力なので、ぜひお部屋に合うものを探してください。
買ってはいけないと言われる電子ピアノを買った失敗体験談
目的や目標に合わない電子ピアノを買ってしまうと「失敗した!」と思ってしまいます買ってはいけないと言われる電子ピアノを買ってしまった失敗談を元に、自分で購入するときに対策しましょう。
【鍵盤の重さ】
・鍵盤が軽すぎて違和感。けれどスピーカーからいい音は出て、練習にならないと感じた。
・子供が軽いタッチに慣れてしまい、教室でグランドピアノを弾くことができなかった。
タッチ感に関する失敗談は多いようです。やはり鍵盤の重さは重要ですね。
【デザイン】
・白基調の部屋にシックなデザインのピアノを置いたら、部屋全体の雰囲気が暗くなってしまった。
【振動や打鍵音】
・ペダルを踏むときの振動が下の階に伝わってしまい、苦情が来た。
・隣の部屋のルームメイトに、打鍵音を注意された。
音はヘッドフォンで聞いているから、と油断していると危険です。
電子ピアノを購入したいけど…購入前に種類や注意点を知ろう
電子ピアノで検索すると、キーボードを含めたたくさんの種類が出てきます。ここでは、買ってはいけないと言われる電子ピアノを見分けるために、電子ピアノの基本的な種類と購入前に知っておくとよいサイズ・機能を紹介します。
事前に知っておくべき電子ピアノの種類は?
電子ピアノの種類は、主に音と鍵盤、2つの要素で分類できます。
①音の種類【サンプリング音源】と【モデリング音源】
・サンプリング音源は、グランドピアノの生の音を一つ一つ録音して登録したものです。鍵盤を押すと、録音された音が鳴ります。
・モデリング音源は、打鍵の強さや長さに合わせ、計算して作られた音です。生の音に近い音を出すことができて、強弱やタッチの違いなど、細かいニュアンスも表現できます。
②鍵盤の種類
・樹脂製鍵盤…軽いタッチの鍵盤
・木製鍵盤…アップライトやグランドピアノに近い重めのタッチ
・ハイブリッド鍵盤…木製鍵盤に加えてピアノの鍵盤アクション構造も搭載
購入の際にはサイズや機能面もチェック
【サイズ】
電子ピアノは、アップライトピアノに近い大きさの場所を取ります。88鍵盤のもので横は1.4m、奥行きは30cm以上。正しい姿勢で無理なく座れるスペースも考えると、設置するには1.5m四方の確保が必要です。
【チェックするべき機能】
①ペダル
ペダルを使うのと使わないのとでは響きや表現の幅が全く変わりますので、確認しましょう。
②スピーカー
表現できる音の質や臨場感はが変わります。本物の音に近づけるには、4機以上のスピーカーが必要です。
③同時発音数
同時に鳴らすことのできる音の数です。最低でも64音以上が必要で、ペダルを使って伸ばした余韻の音も含まれます。この数が少ないと、音が不自然に切れてしまうことになります。
おすすめの電子ピアノは?目的や目標別に紹介
ここまで様々なポイントを紹介しましたが、具体的にはどの電子ピアノを購入すればいいのでしょうか。買ってはいけないと言われる電子ピアノを避けるために、おすすめのメーカー・機種を紹介します。
初心者のレッスン用
レッスンを始めるときには、20万円台のものを選ぶといいです。それ以下だと、音や打鍵の感覚が本物のピアノと変わりすぎてしまい、本物のピアノを弾くときに表現の幅が狭くなってしまいます。
ここで紹介しているものは全てスピーカー4機、木製鍵盤です。
・Roland LX705GP…約25万 鍵盤:ハイブリッド
・KAWAI CA59…約25万
有名メーカーのYAMAHAもおすすめですが、20万円代だと4スピーカーがありません。
【参考:Roland LX700series】
【参考:KAWAI CA59 CA59 製品情報 河合楽器製作所】
大人が趣味で弾く電子ピアノ
ある程度本物のピアノを弾き慣れている方が趣味で続けたい、あるいは初心者だけれど、発表会などには参加せず、一人でピアノを弾く感覚を楽しみたい、という方には、10万円前後のモデルもおすすめです。
・YAMAHA ARIUS YDP-165WA…約13万円
2022年発売の新モデル。スリムなデザインとカラーバリエーションで、モダンな部屋に似合います。
・CASIO PX-2000GP…約11万円
この価格帯では珍しい4スピーカー搭載。趣味でピアノを弾く方や保育士を目指している方にもおすすめ。
【参考:ヤマハ YDP-165 概要】
【参考:島村楽器 電子ピアノ CASIO PX-2000GP】
まとめ
買ってはいけない電子ピアノを避けるポイントと、おすすめの機種についてご紹介しました。
・おすすめの電子ピアノは
①モデリング音源搭載
②鍵盤は木製かハイブリッド
③機能はスピーカー4機以上、ペダル付き・同時発音数64音以上
・特に初心者はスピーカー4機以上の機種