カノン進行(カノンコード)について
カノン進行は一言でいうと
1680年頃から現在に至るまで、330年以上にわたって使われている歴史あるコード進行です。
ダイアトニックコードをつかった進行で
コードとしてはⅠ→Ⅴ→Ⅵ→Ⅲ→Ⅳ→Ⅰ→Ⅳ→Ⅴの流れを繰り返す進行方法のことを言います。
カノンの意味は?
カノンって良い響きですよね。
カノンはパッヘルベルが作曲をしたカノンが由来です。
『3つのヴァイオリンと通奏低音のためのカノンとジーグ ニ長調』(原題: Canon a 3 Violinis con Basso c. / Gigue) はバロック時代のドイツの作曲家ヨハン・パッヘルベルの室内楽曲、作品番号 PWC 37。前半のカノンが特に有名で、パッヘルベルのカノンとして知られている。作曲時期や経緯は不明。現存する最も古い楽譜は19世紀の筆写譜である。
ウィキペディアより
カノンコードのデメリット
これまで紹介してきた手順は、テーマに「カノンコードを活用する」という視点に沿ったものです。
これは、新たなコード進行を考えなくてもよいというメリットがある一方で、メロディが自由に動かせないというデメリットもあります。
標準コードが固定されているため、どうしても「コード進行に合わせてメロディを考える」必要があります。
この問題を解決するためには、最初はメロディとコードが徐々に展開していくように作曲することをお勧めします。
作曲の感覚がつかめてきたら、ぜひその方法も試してみてください。
カノン進行のコードの音について
それではカノン進行の音が実際どんな音になるか聞いてみましょう。
ピアノのカノン進行
ギターのカノン進行
カノン進行の作り方について
カノンプログレッションは多くの曲で使われていますが、一歩間違えると平凡すぎる曲になってしまいます。
また、多くの人に聴かれやすいということは、オリジナルのアレンジがないと埋もれてしまうということでもあります。
そのため、お笑い芸人のマキタスポーツさんは、出演した番組で次のように言っていました。
カノンプログレッションを使うミュージシャンは、一発屋になりがちです。
ただ、一発屋というよりは、その人の代表曲になりやすいと言った方がいいかもしれません。
例えば、福山雅治さんの「桜坂」はカノン式進行を使っていますが、他にもたくさんの名曲やヒット曲を生み出しています。
確かに一発屋のアーティストもいるかもしれませんが、ヒットする曲はカノンコードをそのまま使うことは少なく、アレンジされていることが多いのです。
ですから、カノンプログレッションの人気を維持しつつ、オリジナリティを加えることで、王道の黄金のコードとして使うことができるのです。
カノン進行が使われている曲
カノン進行が使われている曲で有名な曲を紹介します。
世界に1つだけの花(SMAP)
スマップの代表曲にもカノン進行がつかわれています。
それだけ人の中に残りやすいコード進行です。
さくら(森山直太郎)
森山さんの代表曲といえばこれですよね。
マリーゴールド(あいみょん)
今大人気のあいみょんの代表曲です。
恋するフォーチュンクッキー(AKB48)
AKBといえばこの曲と思う方も多いのではないでしょうか?
負けないで(ZARD)
ZARDの代表曲ですね。
このように多くのアーティストの代表曲はカノン進行が使われているということがわかりますね。
まとめ
ここまで、カノンコードを使った作曲方法について説明してきました。
以下はそのまとめです。
カノンコードを使えば、各ブロックのコード進行をあらかじめ決めておくことができる。
メロディはキーに合わせたメジャー・スケールで歌うこと。
各ブロックを様々な要素で差別化し、場面転換を明確にする。
実際には、決められたコード進行に基づいてメロディを作るのは意外と難しいものです。
前述のカノンコードを使った作曲は、コード進行を気にする必要がないので、作曲に慣れていない人には良い方法だと思います。
コード進行に慣れていない人にとっては、良いステップになると思います。