ドッペルドミナントは、ピアノなどの楽器を演奏する際にコードを覚える際に登場するものです。ドッペルドミナントを理解することで、コード進行の幅を広げることができます。ここでは、ドッペルドミナントの意味について解説します。
ドッペルドミナントについて
音楽のコードについて学んでいると、「ドッペルドミナント」という言葉を目にすることがあります。
和音を考えるとき、キーの主音(I)をトニックと呼び、主音の5度上の属音(V)をドミナントと呼びます。
そして、音階上の音を使って和音を作ります。
コード進行については、ここでは詳しく説明しません。
基本的にトニック・コードとは、聴いていて安心感やリラックス感を与えてくれるコードのことです。
そして重要なことは、どのような落ち着きに到達するか、それをどのように実現するかということです。
その意味で、ドミナント・コード(実際には、ドミナント・セブンス・コード)は、トニックにつながるコードとしてよく使われます。
ドッペルドミナント=二重のドミナント
Doppeldominant」はドイツ語で「ダブル・ドミナント」を意味する言葉です。
Doppeldominant」はドイツ語で「二重」という意味ですが、英語では「ダブルドミナント」という意味で使われます。
似たような言葉に「セカンダリードミナント」がありますが、これは音階の主音の一つのドミナントを指します。
ドッペルドミナントは、ドミナント(V)がトニックになっている音階のドミナントを指します。
つまり、ドミナントの副次的なドミナントということになります。
例えば、Cメジャーというキーでは、ドミナントはG(S)です。
そして、Gをトニックとするスケールのドミナント・コードは「D、F#、A」(レ、ファ#、ラ)です。
この「D,F#,A」がCメジャー・スケールのドッペルドミナントです。
どんな時に使う?
ドッペルドミナントの役割は、トニックコードを決める前にドミナントコードを見つけることです。
また、ハ長調では「F#(Fナンバー)」という音が本来のスケールにないため、一瞬、ト長調(Gメジャー)に移調されたように見えます。
ドッペルドミナント・コードは、このようにコード進行を豊かにするために比較的簡単に使うことができます。
V度(の)コード」や「ダブルドミナント」コードとも呼ばれます。あるキーの中で、ある属人的な関係にある音のこと。例えば、ハ長調の場合、2度の「D」「F」「A」の3つの和音は、「G」という属人的な音です。 記号は「 」です。そして、このコードは主キーのドミナントに入ります。
ドッペルドミナントの覚え方
音の覚え方としては感覚や音で覚えていくのが比較的多いかと思われます。
探し方のコツ
それは「メジャーキーでII度を弾く」ということです。
こうすれば、どんなキーであっても、一発でドッペルドミナントを瞬時に抑えることができます。
また、1度上(長調の2度上)のコードを経由してV度に行くだけなので、時間の節約にもなります。
例えば、….
ト長調の場合:「socile」(I度)→「radomi」(II度)→「la # mi」(V度V度)の順に移動する必要があります。
ヘ長調の場合 “ファラド”(I度)→”ソシレ”(II度)→”ソシレ”(V度V度)の順になります。
短調の場合も同様です。
イ短調の場合は、「ラドミ」(I度)→「シレファ」(II度)→「シレ♯フ♯」の順になります。(V度、V度)の順になります。
ニ短調の場合は、”レファラ”(I度)→”ミソシ♭”の順。(II度)→”Miso♯C”(V度V度)の順になります。
音の構成
こちらの動画で解説しています