GTX1650をパソコンに取り入れている方もいるかもしれません。GTX1650は2022年現在ではかなり古いグレードであるため、より最新のものを利用している方も多いかもしれません。しかし、今でもGTX1650を使っているという方やこれから使いたい方は、今でも使えるのかが気になりますよね。
同価格帯の他のグラフィックボードと性能を比較したベンチマークを紹介しながら現代でも満足のいくパフォーマンスを示してくれるのか、解説をします。
GTX1650とは|グラフィックボードのグレード
GTX1650とは、グラフィックボードのグレードの1つです。グラフィックボードはパソコンモニターに画像を映し出すためのツールですが、必須というわけではありません。しかし、パソコンの利用目的によってはグラフィックボードはぜひとも欲しいツールです。
高画質のゲームを楽しむ際に必須
GTX1650のようなグラフィックボードは、高画質のゲームを楽しむためには必須のツールです。パソコンにはもともと「オンボードグラフィック」と呼ばれる部品が組み込まれており、ディスプレイに映像を映し出す機能が備わっています。しかし、オンボードグラフィックは性能が高くありません。
その点、別売りのグラフィックボードを取り付けることで、画像の発色数や周波数、画像の解析度などを向上させることができます。描写速度も高まるため、自然で滑らかな画像が映し出され、快適に高画質のゲームを楽しむことができます。
GTX1650は初期グレード
現在は、様々なグレードのグラフィックボードが製造・販売されています。そのうち、GTX1650は比較的初期のグレードですが、ゲーミングパソコンに活用される機会も多いです。
GTX1650は2019年に発売が開始されてからすでに3回のアップデートが行われており、2022年6月現在販売されているものは4代目になります。VRAMが「GDDR6 4 GB」のものが4代目になるので、購入する際にはチェックしましょう。
VRAMはグラフィック専用のRAMで、数値が高いほど処理速度が高いことになります。最新機種のグラフィックボードでは12GBのものが販売されているため、GTX1650の4GBの水準は低めであると考えられます。
GTX1650は今でも使えるのか|同価格帯のRX6500XTと比較
これからグラフィックボードの購入をしたい人は性能を比較するのが近道です。GTX1650は、現在のハイスペックなゲームでも満足に活用できるでしょうか。同価格帯のRX6500XTとの性能を比較したレビューを紹介します。
定番ベンチマーク「3DMark」での結果
まず、ベンチマークの定番である「3DMark」のレビュー結果を紹介します。グラフィックボードの性能を大まかに数値化できる定番のツールです。
RX6500XTが15068点であるのに対し、GTX1650は10249点となっており、1.5倍程度の差があります。
VRゲーム用「VRMark」での結果
近年はVR(バーチャルリアリティ)の技術を活かしたエンターテインメントが充実しています。ゲームの世界でもVRの技術は積極的に取り入れられています。VRゲーム用のベンチマークの定番である「VRMark」におけるレビュー結果を紹介します。
VRMarkの中でも最もデータ量が大きい「Blue Room」の規格を用いて検証を行った結果、RX6500XTが1260点であるのに対し、GTX1650は1170点です。RX6500XTの方が良い点数ですがどちらも良い結果ではありませんでした。
実際のゲームでの比較①「Apex Legends」
続いて、実際のゲームによるレビュー結果を紹介します。「Apex Legends」はバトルロイヤルシューティングゲームです。周囲から迫りくるライバルの動きを察知するため、高い性能の映像が必須となります。
GTX1650の平均fpsは58.5fpsでそこそこの高い結果を出しています。しかし、RX6500XTの場合は78.8fpsが平均で、より滑らかで安定した画像が楽しめます。
実際のゲームでの比較②「VALORANT」
「VALORANT」は爆弾設置側と阻止側に分かれて競う戦略型のシューティングゲームです。高い戦略性が求められ、瞬発的なバトル時には高画質の映像がないと快適なプレイができません。
比較的データ量が大きくないゲームであるため、GTX1650では平均193.2fps、RX6500XTでは平均247.9fpsという結果です。RX6500XTの方が高性能ですが、GTX1650でも比較的安定したプレイが可能です。
実際のゲームでの比較③「Escape from Tarkov(タルコフ)」
「Escape from Tarkov(タルコフ)」は一見バトルロイヤル系のゲームですが、様々なミッションをクリアしながら島を脱出することを目的としたサバイバル系のゲームです。
GTX1650では平均42.5fps、RX6500XTでは平均48.2fpsという結果です。両者に大きな差はなく、どちらでもなんとか遊べるというレベルの質を楽しめます。
実際のゲームでの比較④「フォートナイト」
「フォートナイト」は2017年にオンラインゲームとして登場したもので、バトルロイヤルや脱出系など複数のモードが用意されているゲームです。
GTX1650では平均40.2fps、RX6500XTでは平均57.3fpsという結果です。GTX1650ではやや物足りない印象を受けるかもしれません。
まとめ
GTX1650とはグラフィックボードのグレードの1つで、2019年に発売されました。以降、3度のアップデートが行われ、現在は4代目の製品が発売されています。
GTX1650は比較的初期のグラフィックボードですが、2022年6月現在でも使える場面は十分にあります。しかし、高画質のレベルを求められるゲームなどでは物足りなさを感じるケースがあります。そのためグラフィックボードを購入したい人は、どんな使用をするかを考え、高いレベルのゲームや映像を楽しみたい方はより高いグレードのものを選ぶことをおすすめします。