ノートパソコンで高いシェア率を誇るレノボですが、実は根強く買ってはいけないという風潮が残っています。ネットを見ると、レノボに対する不信感のある意見も多く見られます。
Thinkpadなどの耐久性の高いシリーズで信頼性が高いように見えるのですが、なぜレノボについての悪い噂が絶えないのでしょうか?本当にレノボのPCは買ってはいけないのでしょうか?
この記事では、レノボを買ってはいけないと言われてしまう理由について解説します。レノボの良い点についても解説しているので、もし迷っている人は参考にしてください。
なぜレノボを買ってはいけない?基本情報や対応を検証
PCメーカーに対して不信感が頻出する際、決まって「対応が悪い」「初期不良が多い」などといった声が多くなります。
レノボを買ってはいけないのも同じような理由なのでしょうか?
レノボを代表するブランド
レノボというメーカーだけを見ると、実はPCの世界シェアNo.1を誇る一大メーカーです。他のメーカーに比べて低価格で手に入り、PC初心者にもよくおすすめされています。
代表的なのがノートパソコンの「Thinkpad」シリーズです。現在では2in1PCなど新しい形のモバイルパソコンにも力を入れており、世界中で愛好されています。
保証などの対応は?
評判の悪いメーカーは保証などの対応が悪いといった特徴がありますが、レノボはどうでしょうか?
世界的なメーカーとして最低限必要な国際保証はあります。海外などに行くことが多いユーザーでも、海外で保証期間内なら修理などのサービスを受けることができる保証です。
ただし、基本のサポート期間が1年と短めです。延長はできますが、他のメーカーに比べて基本保証が短いのは、PCに慣れていない人には不安かもしれません。
パソコン自体は頑丈?
レノボ全体で見ると、PC自体がすごく頑丈というわけではありません。しかし、レノボの代表的なブランド「Thinkpad」シリーズはおそらく世界一頑丈と言われているPCです。
物理的堅牢さは随一なので、Thinkpadだけを見るとかなり頑丈なPCメーカーと言えるでしょう。
レノボは粗悪?なぜ評判が悪い?買ってはいけない理由3つ
レノボの基本的な情報を見ると、買ってはいけないメーカーのように思えません。ではなぜレノボはここまで買ってはいけないと言われてしまうのでしょうか?
そこには、過去の事件を含めて3つの原因がありました。
中国メーカーへの不信感
レノボは香港を本社とする中国メーカーです。中国のメーカーと聞くと、粗悪だったりスパイウェアが入っていたりというイメージがあるかもしれません。
ただ、Thinkpadシリーズは横浜の大和研究所で開発が行われていますし、日本の富士通とNECとも事業統合して開発にあたっているため、「中国メーカーだから粗悪」というイメージは払拭すべきでしょう。
また、米中対立が深刻化している昨今では、中国産メーカー追い出しの風潮が強くなっています。そういった意味でも、敬遠されるようになっているのかもしれません。
過去のソフトウェア脆弱性の露呈も原因
レノボの悪評の中でも深刻なのが、過去に起きたソフトウェア脆弱性の問題です。
レノボPCには「SuperFish」というソフトウェアがプリインストールされていました。ネットショッピングが便利になるソフトだったのですが、このソフトを経由して外部からPCの情報を覗けるようになっていたのです。
これが「意図的にバックドアを作ったのでは?」という憶測も呼び、レノボの信頼性は一時期かなり落ちました。現在はこのソフトは使用できなくなっています。
対応が悪いという噂も…?
買ってはいけないという噂の中には、「レノボは対応が悪い」という噂もあります。
基本的な保証期間が短いのがネックですが、保証内容としては他のメーカーと比べても特に劣る点はありません。
ただし、電話対応については一長一短と言えます。対応する方によるからです。運悪く対応が悪い人に当たってしまった人が、レノボに対して悪い印象を抱いてしまったのかもしれませんね。
噂に負けてない!レノボは買ってはいけないわけではない!?
レノボは買ってはいけないという悪評があるにも関わらず、PCシェアNo.1を誇っています。ということは、そういった悪評をはねのけられる魅力があるということです。
Thinkpadという強いブランドがある
レノボの最大の強みは、物理的堅牢性が最強クラスのThinkpadシリーズがあることです。世界的に信頼されており、愛用者は根強く使っています。
Thinkpadだけでも8シリーズあり、用途やスペックに応じて充実したラインナップを備えており、時代に合わせて進化も続けています。
物理的耐久性においては天下一
レノボが誇るThinkpadは、どのメーカーと比べても物理的耐久性が高いです。宇宙でも使われるレベルと言われれば、どれだけ耐久性が高いかわかるでしょう。
もしも丈夫だから、耐久性が高いから、という理由だけでPCを選ぶことがあるなら、Thinkpad一択になります。それくらい耐久性の高いPCを作れるメーカーなのです。
噂は過去の事件のイメージが根強い
「SuperFish」事件など、悪評の原因は過去の事件によるものが多いです。中国メーカーが粗悪であるというイメージも、今は信頼回復に努めるメーカーもあります。
ただし、マイナスイメージは根強く残ってしまうものです。もしかするとまだまだレノボには買ってはいけないというマイナスイメージがついて回ってしまうかもしれませんね。
まとめ
今回は、レノボのPCを買ってはいけないというイメージを抱かれる原因について解説しました。いずれも過去の事件によるものや、世界的なイメージによるものでした。
しかし、レノボにはそれを補って余りある信頼性があります。まだ全体的なイメージ回復の途中ですが、世界シェアNo.1を誇るなど愛好者が世界中に多いのも事実です。
もしPCを選ぶ時、噂だけでレノボを選択肢から外すならそれは間違いです。噂に惑わされず、それぞれのPCメーカーの良いところを見て選ぶようにしたいですね。