オートEQ「Gullfoss」はミュージシャンの注目度が高い人気製品なので、気になって購入することにしました。
実際に使ってみた感想としては、とにかく簡単で使いやすく初心者でも上手く使いこなせそうだと思いました。
良い音を出すために、
・手軽に使えるオートEQ
・パラメータ5つ(「BIAS」「BOOST」「BRIGHTEN」「TAME」「RECOVER」)
・対象周波数の範囲の設定
だけでいいんです。
しかも、簡単だからと言って、特別に性能が落ちる訳でもありません。
どちらかと言えば、簡単な割に性能は良いと思います。
今回は、話題のオートEQ「Gullfoss」について、メリットやデメリット、口コミ、使い方などを紹介します。
もくじ
Gullfossって何?
「Gullfoss」と言う言葉を聞いて、どんなものなのか知りたいと思っている方は多いでしょう。
Gullfossはイコライザーの一種で、正確には「インテリジェント・オート・イコライザー」です。
イコライザーでありながら、実は細やかな対象周波数範囲の設定は不可能です。
つまり、Gainは設定できないし、大まかな位置しか設定できません。
通常のEQを購入したい場合は、Gullfossを購入しないように注意してくださいね。
【Gullfossについて】
・開発会社:Soundtheory
・価格:21,000円
Gullfossをおすすめする人
・自動で手軽に良い音が出せるEQが欲しい人
Gullfossのメリットについては、これから説明します。
Gullfossを導入するメリット
Soundtheory「Gullfoss」を使うことで、一体どんなメリットが得られるのでしょうか。
・初心者でもシンプルで使いやすい
・手軽に良い音を実現できる
これらのメリットについて、詳しく紹介しましょう。
初心者でもシンプルで使いやすい
Gullfossの便利なところは自動で、難しい設定をする必要がない点です。
初めて音作りにチャレンジする方でも、EQに関する深い知識は必要ありません。
それだけでなく、Gullfossがかかっている時に、処理される状態をチェックしていれば学ぶことも可能です。
手軽に良い音を実現できる
音には中心部とそうでない部分があるのですが、Gullfossが両者を自動分析してくれます。
なので、自身で分析しなくても、手軽に満足度の高い音作りが可能です。
Gullfossを利用する前に知っておきたい注意点・デメリット
Soundtheory「Gullfoss」を使用することに、メリットもあればデメリットもあります。
・あまりにかけすぎるとカラーが付いてしまう
・2019年2月まではMac版しかなかった
主なデメリットは上記の2つですが、購入する前にきちんと確認すれば問題ないでしょう。
あまりにかけすぎるとカラーが付いてしまう
Gullfossはあまりにかけすぎると、音にカラーが付いてしまいます。
それが悪いこととは言えませんが、音の好みがある方は気を付けた方が良いです。
音を完成させる前に、十分なデモをしておきましょう。
2019年2月まではMac版しかなかった
Gullfossは2019年2月7までの時点では、まだMac版しかありませんでした。
つまり、この時期までのGullfossは、Windowsでは使用できません。
2019年3月になってWindowsが使えるようになったので、いつ販売開始された製品かを購入前にチェックしておきましょう。
Gullfossの口コミ・評判
Soundtheory「Gullfoss」が問題なく使えるのかは、実際に使ってみた方の体験談を見た方が早いでしょう。
今回は、ツイッターを徹底的に調べて、具体性のある口コミ・評判をピックアップしてみました。
かつてはWindows派のイマイチな意見も見られましたが、現時点では高く評価するコメントの方が圧倒的に多いです。
Gullfossの使い方を解説!(動画あり)
Soundtheory「Gullfoss」って本当に簡単に使えるのか、ここで証明したいと思います。
通常のEQと同じようなパラメータでないと、ぱっと見では分かりにくいかと思います。
細かいポイントを1つずつ確実にチェックしながら、Soundtheory「Gullfoss」の使い方をマスターしましょうね。
画像では分かりにくい部分は動画で説明しますので、参考にご覧ください。
TAMEとRECOVER
TAMEとRECOVERはGullfossで、大事なポイントとなるものです。
・TAME:中心となる部分を弱める
・RECOVER:中心以外の部分を強める
Gullfossが音を中心的なもの、中心以外のものに分けてくれるのです。
そして、信号部分を調整して、
・「BIAS:+」ならRECOVER
・「BIAS:−」ならTAME
にバイアスがかかります。
これが音を中心的なもの、中心以外のもののどちらに傾けるかの設定ができます。
BIASを-TAME(支配的)に傾けた場合
TAMEをアップ⇒広範囲で中心部分を弱める
RECOVERをアップ=小範囲で中心以外の部分を強める
BIASを+RECOVER(被支配的)に傾けた場合
TAMEをアップ⇒小範囲で中心部分を弱める
RECOVERをアップ⇒広範囲で中心以外の部分を強める
BRIGHTEN
「BRIGHTEN」と言うのは明るさを調整することで、信号が左右されるのは、
・TAMEだけがゼロではない
・RECOVERだけがゼロではない
・TAMEもRECOVERもゼロ
の場合だけです。
ゼロに近ければ近いほど、安定感のある明るさを実現できます。
なので、TAMEもRECOVERも適度なところで調整して、不足分を再調整するくらいの方が良いかも知れませんね。
BOOST
「BOOST」の役割は、
・低音域を強める
・中音域を弱める
です。
また、対象周波数範囲を小さくするために、左右にある赤い線をコントロールすることも可能です。
ここまでの内容で、Gullfossが上手く使えることになります。
結論
私がGullfossを実際に使ってみた感想をまとめると、とにかく簡単で便利なEQだと思いました。
但し、音にカラーを付けないように、適度な使用を心掛けることも大事です。
自分の音として完成させるためには、対象周波数範囲を適度に狭めた方が良さそうです。
上げすぎると物足りない音になってしまうことがあるので、注意して使いましょう。
もっともメリットが得られそうな、おすすめの音域は「中音域」です。
その範囲を超えてしまうと、せっかくの自分の音を破滅させるリスクが高いように感じます。
もちろん、性能の凄さは素晴らしい武器になるので、本当に使い方次第ですね。
活用方法で期待できるメリットはまだたくさんあるでしょうし、1つの武器として購入するのも良いですよ。